日本の和風邸宅には、職人の確かな技術と美意識が宿っている。敷地内のアプローチから玄関までの美しいシルエットと、和風邸宅ならではの長い軒が特徴的なデザインが出色。これまで丁寧に管理され続けている建物は、日本人の控え目なスタイルに隠されている徹底したこだわりが漂い、住む人に気品を与えてくれる。日本の職人がつくり上げた唯一無二の建物。思わず息を吞むほどに美しい。

悠久の時を旅して、旅するように暮らす。ひとつの住まいにこだわらず、全国を転々としながら働き、例えば奥湯河原の和風邸宅を拠点にして。こういったライフスタイルが身近になってきた。後押しするのは仕事を持ち歩けるようにしたデジタル技術の広がりと交通の便。最寄り駅のJR東海道本線「湯河原駅」はJR東海道新幹線「熱海駅」の隣駅。「不動産は一生に一度の大きな買物」という言葉自体、もはや遠い昔の話。ここは伝統の枠におさまりきらない人、個性を表現したがる人たちがたどり着く特別な場所なのかもしれない。