敷地に内に生い茂るススキは、訪れる人に箱根の十国峠を連想させる。そんな文豪が愛してやまなかった地の中でも特に西山町に広がる土地は、日本の文豪にインスパイアされ、アーティスティックなアイデアの創出意欲が湧き上がるに違いない。ここは伝統の枠におさまりきらない人、個性を表現したがる人たちがたどり着く特別な場所。

JR伊東線「来宮駅」より徒歩約15分。来宮神社の創建年は不明。古くより来宮大明神と称され、来福・縁起の神として信仰されてきた。平安初期には坂上田村麻呂が戦勝を祈願し、各地に分霊を祀ったのだと伝えられている。祭神の五十猛命（いたけるのみこと）は、伊豆山の地主神・白道明神であるという説もあるとのこと。樹齢2000年を超えるともいわれる大楠は、国の天然記念物に指定されている。人に願い事を言わずに幹を回ると願い事が叶と言われている。