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箱根ガラスの森美術館 Venetian Glass Museum

コンパクトな町に15以上の美術館や博物館が点在するリゾート・箱根。中でも1996年開園以来、多くの観光客に愛され今もなお人々を魅了してやまない「箱根ガラスの森美術館」。 ルネッサンス期に作られたレースグラスの杯をはじめとした博物館のコレクションを通じて、16世紀から20世紀にかけてのヴェネツィアのガラスの変遷をじっくりと鑑賞できる。

ガラス細工から紐解く産業の変遷

ヴェネチアン・グラスの歴史は、古代ローマ帝国(BC1~5世紀)のローマン・グラスから始まるとされている。画一的手法の「吹きガラス技法」の発明により、当時すでにイタリア半島全域には多くのガラス工房が作られ、その技術や製品は全世界に伝播するが、やがて西ローマ帝国の崩壊とともに、急速に技術が衰退した。

ヴェネチアン・グラスの最盛期~現代
時は流れ13~14世紀には、エナメル彩色の技法とデザインなどに、ビザンティンやイスラムなどの他国の影響を強く受けながら発展し続け、15世紀に入ると、イタリア・ルネサンスを背景にさらに円熟する。16世紀後半には、ダイヤモンドポイント彫り、レース・グラス、クリスタル・グラスなどの繊細で華麗な新しい技法が続々と生み出された後、最盛期を迎える。そして近現代においても当時と同様に、歴史の変遷が垣間見える芸術としてその技法を用いたヴェネツィアン・グラスは多くの人の心を惹き、彩りと輝きの世界を愉しませる。

箱根ガラスの森美術館は、館内の展示品のみならず、レトロな庭園のコンセプトや、建物の天井画、オブジェに至るまで当時のヴェネツィア共和国の栄華のストーリーの一部始終を愉しめる場所。

所在地 :神奈川県足柄下郡箱根町仙石原940-48

交通:東名御殿場I.Cから国道138号線で箱根方面へ約20分

開館時間:午前9時~午後5時(年中無休)

入館料 : 大人1,800円(団体割引有)

電話番号:0460-86-3111

駐車場 :併設の駐車場をご利用ください。

ブログ:箱根ガラスの森美術館

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